
今日も暑い一日でした。
朝からオークション会場へ
下見に行ってまいりましたが、
残念ながらボウズでした。

本題に入ります。
塗装屋さんに出していた
新規入庫のC55 AMGが返ってきました!

曇っていたヘッドランプレンズですが─

これでいかがでしょうか。
正直、新品同様とまでは言えませんが、
かなり良くなったと思います。
これ以上を求めるとなると、
レンズ交換しかありません。

モールにあった傷も、きれいに。

クリアの傷みがあったリアスポイラーも
きれいに塗り直してもらいました。

続いて、革シートのクリーニング。
もともと、11万kmオーバーとは思えない
きれいな状態の革シートでしたが─

クリーニング後。
写真じゃまったくわかりませんね。

拡大したところで─

なんてわかりにくい。

でも、実際はこれくらい、
汚れが落ちてるんですよ。
1台分じゃないですよ、
運転席1脚分です。

背面のAMGエンブレムと
肩口のバックスキンがカッコいい。

余談ですが前期型のC32 AMGは
AMGのロゴはエンブレムではなく
エンボス加工なんです。
個人的にはこっちの方が好きかな。

しっかりきれいになりました。

本革巻ステアリング。

パッと見、きれいそうですが、
皮脂汚れによるテカリや
シボの間に汚れが入ってしまってます。

これでいかがですか。
シートよりもわかりやすいかと。

運転中、常に触れている部分ですから、
ここはきれいじゃないと嫌ですね。

ちなみに!
革シートに時々付いている
こんな白い汚れ、見たことありませんか?
これ、ほとんどが日焼け止めなんです。
なかなか取れないので要注意です。


全シート、きれいになりました。

そしてボンネット先のメッキ部分。
よく見るとシミのようなものが。

だいぶきれいになりました。
“Der liebe Gott steckt im Detail”
神は細部に宿る、という言葉があります。
魂は細部に宿る、と訳されることもありますが、
これは世界三大建築家の一人、
ミース・ファン・デル・ローエ氏の言葉です。
(ドイツの美術史家ヴァールブルク氏との説も有り。)
物事を大きく見て、
小さなことをおろそかにしてはいけない、
そういう意味合いだったと思いますが、
車を仕上げるにあたって、
これを意識するようにしています。
細かい部分がきれいだと、
車全体の印象が良くなります。
商売をするにあたっては
かかった手間は原価として計上され、
それが販売価格に反映されますので
匙加減が難しいところではあります。
本当は自家用車みたいに
コストを考えずバッチバチに仕上げたいですが、
販売価格との兼ね合いもありますので
その全てが叶うわけではありません。
でも、私も車屋の端くれ、
「さすが、なるき屋の車やな!」
と思われたいのが本音です。
出来る限り仕上げていきたいと思います。