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在庫車の仕上げについて《内装編》

2019.7.18 出来事・近況 

「きれいな車ばっかり、よう見つけてくるな~」

弊社の在庫車を見てくださった方が

よく仰る言葉のひとつです。

大変嬉しいことです。

ただ、それはちょっと違うんですよね。

「きれいになる車を見つけてくる」が正解。

弊社の主な仕入れ先である業者オークションは

出品店が前オーナー様から買い取った後、

そのまま出品されることがほとんどです。

もちろん、掃除機を掛けたりサッと拭いたり、

簡単な掃除はされていることもありますが

基本的にはそのまま出されていることが多いです。

中には飲み終わったコーヒーの缶が

カップホルダーに残されたまま

出品されている車もあります。

何が言いたいのかというと、

仕入れてきた車を右から左で

そのまま販売してるんじゃないですよ!

ということです。

ただ、どうせ掃除するからと汚い車でも

仕入れてくるのかというと、

そういうわけでもありません。

これはあくまで弊社の仕入れ基準ですが、

外装の状態よりも、内装の状態を優先します。

変な話ですが、外装はお金を掛ければ

ある程度はきれいになるんですよ。

多少の傷や凹みが合っても

鈑金塗装すればきれいになります。

ですが、内装はそういうわけにはいきません。

例えばタバコ・ペット・カビなどの臭い、

コゲ穴やスイッチ類のスレ、

カーペットの砂利など、

前オーナー様の乗り方が顕著に現れます。

詰まる所、車をきれいにするということは

前オーナー様の使った痕跡を可能な限り消す、

こういうことだと思うんですけど、

外装と比べると内装はそれが難しい。

その車がどんな使われ方をしてきたか、

判断しやすいのは内装だと思っています。

(もちろん外装も状態が悪いのは論外。)

汚い車は相場より安く仕入れできます。

キレイでビシッとした車は、

どうしても高値が付きがちです。

そりゃそうですよね、仕入れに行って、

私がいいなと思った車は、

他の業者さんもそう思うでしょうから、

そういう車に入札が多くなるのは当たり前で

その結果、落札額が高くなります。

ただ、いくら安いからと言って

汚い車を仕入れてくると

仕上げるのに手間が掛かります。

手間が掛かると言うことは、

その分、販売価格に反映されます。

それなら、多少高くても

初めからキレイな車を

仕入れてきた方が手間も掛かりませんし

丁寧に扱われてきた車の方が

少なくとも安心感は増えますよね。

ただ、いくらキレイな車を仕入れてきても

さすがにそのまま販売するわけにはいきません。

プロのルームクリーニング屋さんのように

特殊なマシンを使って仕上げたり、

そういったことはできませんが、

次のオーナー様が少しでも

気持ちよく乗っていただくことができるよう

可能な限りキレイに仕上げているつもりです。

また、清掃をすることで車両の状態の

より細かいチェックも兼ねています。

では、先日仕入れてきたLS460を例に、

どんな感じで仕上げているのか

簡単に紹介していきますね。

(前置きがえらい長くなってしまいました)

まずは元の状態です。

フロアマットなどに小石などありますが、

走行距離(10.2万km)から考えると

きれいに乗られていた方かと思います。

後席も同様ですね。

きれいに乗られていたように見えます。

が!

一見キレイに見える革シート。

表面に少しテカリが出ていますね。

このテカリ、汚れや皮脂なんです。

「革シート、ピカピカやん♪」

なんて思わないでください!

極稀に、ダッシュボードや革シートを

アーマーオールでテッカテカにしてある車を

オークション会場などで見かけますが、

あれはいけませんね。

弊社のコダワリの掃除道具で元の姿に戻しましょう!

専用のクリーナー(洗剤)とブラシ。

洗剤は間違えると革シート表面の

色落ちや剥離などに繋がりますし、

ブラシも硬いものは傷だらけにしてしまいます。

ご自分で行う場合は気を付けてくださいね!

縦、縦、横、横、

汚れが浮いてきて、洗剤の泡が

少し茶色くなっているのが

おわかりいただけるかと思います。

固く搾ったタオルで何度も拭き上げ、完了。

まだ濡れているのでテカテカして見えますが、

乾くと、こんな感じに!

ビフォー

アフター。

その差は一目瞭然ですね。

ちなみに、シート1脚分の汚れです。

(ブラッシングの後、拭き上げたタオルを濯いだ水)

使用頻度の低めな助手席でこれですから、

運転席はさらに汚れていると思われます。

できればキレイなシートに座りたいですよね。

それから、エアブロー。

細かい部分の塵を、エアガンで掻きだします。

それから掃除機。

弊社ではRYOBIさんの集塵機を愛用。

それから、内装各部や内窓などを拭き上げます。

たとえば、ステアリング。

ここにも皮脂汚れが付いていますので

これでどうでしょう。

経年による細かい傷もありますので

新品同様とまではいきませんが、

かなりキレイになったかと思います。

こんな感じで内装仕上げ完了。

バッチバチに仕上げてますわ!と

言えるかどうかは正直わかりませんが、

それなりに拘って仕上げています。

ちなみに、なんで外で作業しているのかというと

工場内より外の方が明るいからです。

外装編は、また機会があれば…。

長々とお付き合いありがとうございました!