
花金です!
台風の影響か、雨降りの京都市内です。
京都は直撃は避けるみたいですが、
近畿・東海・関東地方の南部では
線状降水帯の発生の可能性があるそうです。
十分にお気を付けください。
台風や大雨になるとよく
田んぼを見に行ったお年寄りが亡くなる、
という事故が後を絶ちません。
おじいちゃんが
「ちょっと田んぼ見てくるワ─」
なんて言ったときには、
もはや完全に死亡フラグ、
それが最後の会話になること間違いなしです。
では、なぜお年寄りは大雨の中
田んぼを見に行くのでしょうか。
(いや、お年寄りだけじゃないかもしれませんが。)
知り合いの農家の方に伺った話によると、
あれは田んぼの中の水の量の
確認に行っているようです。
現在の水量と今後予想される降水量を考え、
田んぼの取水口と排水口の開口幅を調整し、
田んぼの水の量を調整しているんですって。
例えば田植え直後に大雨が降ってしまうと
田んぼの水量が増量することで
苗が根っこから浮いてしまったりするそうです。
話がそれますが、私、
幼い頃に母親に
「お鍋、見といて~」と言われ、
沸騰している鍋を延々と見つめていて
怒られたことがありますが、
これは鍋が沸騰したら火力を下げて
噴きこぼれないよう調整してくれ、
という意味ですね。
これと同様に「田んぼを見に行く」は
雨の中で田んぼの様子を見に行くのではなく
「田んぼの水量を調整しに行く」
ということだったんです。
そしてここからが闇の深い話ですが、
「我田引水」という言葉がありますね。
自分の田んぼ(だけ)に水を引き入れることに準え、
自分の都合だけを考え、自分さえよければいい、
他人の都合なんてクソ食らえ、という意味の熟語です。
農業用水路に流れてくる水量が少ない時は
水の取り合いになってしまうため、
積極的に田んぼの様子を見に行かないと
他人から自分の田んぼには水が入らないよう
勝手に調整されていたりするんですって。
そして、大雨の日は、その逆。
用水路が水で溢れかえってしまうため、
その水を他の人の田んぼに流すよう
勝手に調整する人が現れるそうです。
そうされていないかの確認も含め、
「田んぼを見に行く」となるそうです。
まさに闇ですね。
たしかに田んぼが全滅してしまうと
農家の方にとっては死活問題ですが、
それでも身の安全を一番に考えてほしいです。
身近な人が「田んぼ見てくるワ!」って言ったら
なるべく止めてあげてくださいね。
それでは、今日も1日、
張りきっていきましょう!