デモカー兼マイカーのランクル100用に、
新しいホイールを入手しました。
TE37ってやつですね。
クルマ好きなら一度は聞いたことがある
アルミホイールだと思いますが、
ここで簡単に紹介したいと思います。
国産ホイールメーカー・RAYSが手掛ける
スポーツ系ホイールのブランド、
VOLK RACING(ボルクレーシング)の
鍛造アルミホイールがTE37です。
発売されたのが1996年、
6本スポークのシンプルなデザインは
様々な派生モデルはあるものの
発売当時から変わっておらず、
28年経った今も熱烈なマニアの方が
たくさんいらっしゃいます。
私も、TE37ファンの一人ですが、
その理由として「当時からの憧れ」があります。
私、運転免許を取ったのがたしか平成11年。
すぐにS13シルビア(CAターボ)を買って
峠で日々ドリフトに明け暮れていましたが、
当時はTE37と言えば
(というか鍛造ホイール自体が)
それはもうブルジョワジーの極み、
セレブの証、富裕層しか履けないため、
羨望の眼差しで見ていました。
ちなみに鍛造(たんぞう)というのは
ホイールの製法のひとつです。
アルミホイールは鋳造(ちゅうぞう)という
製法で作られることが一般的。
高熱でドロドロに溶かしたアルミを
鋳型(いがた)の中に流し込み、
冷まして固めて成型する方法です。
比較的安価に複雑なデザインを表現でき、
大量生産するアルミホイールには
もってこいの製法です。
一方、TE37などの鍛造ですが、
加熱したアルミにプレス機で
大きな圧力を掛けながら成型する製法。
高圧を掛けることで金属の分子密度が高くなり、
同じアルミでも強度が高くなります。
鋳造と比べて強度や耐久性が高いため
より軽いホイールが作れるのがメリットですが、
高圧プレス機などの設備が必要だったり
工程数が多かったりと大量生産には不向き。
そして複雑なデザインは苦手なんですね。
ちなみにTE37という名称ですが、
TEは“Touring Evolution”の略、
そして15インチアルミの1本重量が
わずか3.7kgだったことに由来します。
TE37にはたくさんのモデルがあり、
・TE37 SAGA
・TE37 SONIC
・TE37 Ultra X
・TE37 XT
・TE37V
・TE37 ultra LARGE P.C.D.
・TE37SB
・TE37 GRAVEL
などなど…。
さらに、それぞれに派生モデルが存在し、
それはそれはヤヤコシイことです。
今回入手したのは、ウルトララージP.C.D.。
正確に言うと、
“RAYS VOLK RACING TE37 Ultra Large P.C.D.”。
ハイパワーSUVへの装着を想定して
製造されたモデルとなります。
ホイールサイズは20インチ、
リム幅9.5J、インセットは0!
このインセット0がミソなんだよ。
ランクル100はP.C.D.150の5H。
現在、このUltra Large P.C.D.は
P.C.D.150は9.5Jのインセット55のみの販売。
インセット0は廃番なんですね。
ちなみにP.C.D.とは、
ホイールの穴、ありますよね。
車本体に装着する際に
ボルトが通る穴ですね。
車種によって4つとか5つとか6つとか
空いているんですけど、
その穴を結んで円とした場合の直径です。
Pitch Circle Diameterの略で、
単位はmmです。
5Hというのはその穴の数。
ランクル100は穴が5なので5H。
HはHoleの略です。知らんけど。
インセットというのは
ホイールのリム幅の中心線から
取付け面までの距離のことです。
昔はオフセットと言ってましたが
ナウなヤングはインセットと言いますね。
これ、なかなかわからない方が多いですが、
ホイールの幅(今回で言うと9.5J)が同じなら
インセットの数値が小さいほどホイールは外に出て、
インセットの数値が大きいほどホイールは中に引っ込む、
そう思っていただいて間違いないです。
今回の例で言うと同じ9.5J幅でも
インセット55よりインセット0の方が
ホイールが外に出る、ということです。
そしてこのTE37、ディスクの反り具合によって
FACE0からFACE3までの4種類がラインナップされ、
数字が大きい方が反りがキツく、イケてます。
インセット55はFACE1なのに対し、
インセット0はFACE3。
つまりインセット55よりインセット0の方が
車に装着した際にホイールが外に出て、
なおかつスポークの反りがキツくカッコいい、
ということです。
このカッコいい方が廃番で
新品で購入できないから困ったもんだ。
サラで買えないものは中古を探すしかないんですが
そもそもP.C.D.150の5HのTE37なんて
そうそう出回るもんではありません。
さらに程度の良い20インチのインセット0となると
国内に何セット残ってるの?って感じです。
少し前からヤフオクに出てるコレ。
おそらく市場に出回っている中で
私が入手したのと同じサイズなのは
これだけだと思うのですが、
即決価格なんと799,999円。
そうそう手を出せる金額じゃありません。
今回はこれよりかなり安く譲っていただき、
_(‘O’) p♪♪ララララーって感じです。
ありがとうございます!
私のTE37コレクションがまた増えました。
ちなみにシビックに履かせているのは、
TE37 SONICです。
スポークが一番反る、FACE5なんだぜ。
そしていつまで経っても復活しない
アルトワークスもTE37を履いてます。
ランクル100のスタッドレス用もTE37。
これは何やろね。
これもUltra Large P.C.D.なのかな?
18インチの9Jです。
もちろんインセット0。
そして今履いているのがTE37 XT。
9Jのインセット0だったかな?
これもインセット0はもう廃番。
というかP.C.D.150用がすべて廃番。
めちゃくちゃ程度がよくて
気に入っているんですけど、
今回入手した20インチを夏用にするから
履かなくなっちゃうんですよね。
うーん。
うーん。
とりあえず、散髪に行ってきます。
ではまた明日、
お会いしましょう。